2006.01.20 Friday
作業所での一波乱
今日僕が通う作業所グリーンハウスで一波乱ありました。Mさんという人とUさんと言う人が口喧嘩をしたのです。その顛末は指導員のUさんが外回りの仕事から帰ってきて、「Sさんどうしてるの?」とMさんに尋ね、Mさんが「Sさんは調子が悪くて二階の休憩室で寝ています。」と答えました。そのMさんとSさんは付き合っていていい仲でした。その時に何の用事もないのに朝早く電話がしたりしてSさんのことをうっとおしいと思っているUさんが「サボリや」とぽろっとこぼしたのです。そのことを耳にしたMさんが切れて「人が苦しんでるのにそんな言いかたはないやろ。こらー」と激怒しました。確かにUさんにしてみたらいつもトンチンカンな質問をしてくる少し知的障害のあるSさんが、みんなが働いているのに一人毛布に包まって二階で寝ていることをよくは思わなかったのでしょう。またその他にもそのUさんと言うのは普段はあまりしゃべらない人なのですが、今日に限ってよく舌が回り、また疲れていたのか他の人との言動にも何かぶっきらぼうな口調で話していたのでした。そういう悪条件が重なっているところへ来て、そのSさんとつきあっていてかわいがっているMさんの前で、Sさんを中傷するような皮肉言葉を吐き捨てたのでした。それはUさんにとってはちょっとした弾みでこぼしたのでしょうが、思慮が足らなかったといわざるを得ません。ほんと「口は災いの元」とはこの時以外にいつ使えようかとどんぴしゃのタイミングにひらめきました。そしてその辺のことをいまだに理解していないかもしれないと心配になって、意気消沈しているだろうUさんのところへ先ほど電話しました。そしたらすでにMさんから仲直りの電話があってもう解決したとのことです。とにかくよかった。でもそのUさんの欠けているところとして女性からのいい思い出というのがないように思える。それゆえに今回のいくら知的障害もあっていつも迷惑をこうむっているからといって、その恋人の前で皮肉を言うのはその恋人が怒るのも無理もないのかもしれない。そのMさんもUさんがいづらくなって家に帰ったあと、「あの人も両親にも先立たれて一人家を守るかわいそうな人なんやけどな。」とか「後で謝って月曜からまた仲良く仕事します。」と指導員のUさんに話すのを聞いて、この人たいした人格者だなと思った。人間関係の悩み。それが僕にとっても抱えるあらゆる悩みの中の根幹である。それ故にこれを制する人は人生を制することが出きると僕は思う。
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